たけのこ掘りの時期は?
たけのこは気温の上昇と共に成長スピートを一気に早めます。
最低気温が10度を上回り始める頃が目安となります。
毎年気温によりたけのこ掘りのピークは前後しますが、基本的には4月中旬がピークになることが多くあります。
2018年シーズンは3月末から4月頭にかけて急激に気温が上昇したことから、例年以上のスピードでたけのこが成長しており、さらに豊作年であることから、タケノコ農家の皆さんは常に時間に追われるシーズンとなっております。
たけのこ掘りってどんな道具を使うの?
日本一のタケノコ名産地である京都西山地方では、
「ホリ(鍬)」と呼ばれるたけのこ掘り専用の道具を使用します。
写真はこちら。
刃の部分が非常に長いことが特徴です。
地中深くに隠れているたけのこを掘るには最適の道具です。
たけのこ掘りのやり方とは?
京都西山では先ほど紹介した専用道具である「ホリ」を使用してたけのこ掘りを行います。
また、たけのこ掘りは地上に顔を出したたけのこではなく、地中に眠るたけのこを掘り出します。
なぜなら、たけのこは非常に繊細な作物で、日光に非常に敏感で太陽があたりすぎるとエグ味が出てしまい、味が落ちてしまいます。また、表面の川の色も黒っぽく変色するなど一番美味しい状況での収穫には程遠くなってしまうからです。
たけのこは早いもので1月あたりから収穫することができます。
しかし、その時期のたけのこは見つけることも非常に難しく、小さなひび割れを探す必要があります。
その様子はこちらからご覧いただけます。
しかし、気温があがりピーク時になればすくすく育つため発見することも容易になります。
このように地中から地面の表面を押し上げることで、大きな地割れが至る所で見つけることができます。
ピークのシーズンは、早朝から夕方までずっと掘り続けていることも多くあります。
注文が多くある時や予想以上にたけのこの成長が早い時などは、
深夜1時に起床し、その日の夕方まで掘り続けるなんてこともよくあるそうです。。。
たけのこ掘りは非常に過酷な作業なのです。
では、たけのこを掘る方法についてご紹介していきましょう。
まず、はじめに「たけのこが地中でどのように成長しているか」について理解をする必要があります。
たけのこは地下茎(ブチ)と呼ばれる根っこから生えています。
さて、竹の根(地下茎/ブチ)を見たことがありますか?
見たことない方は、どのようなものだと思いますか?
根っこというと多くの方が植物の細い根を想像されるかと思いますが、
竹はこの根っこがすごいのです。
こちらです。
このように一本のたけから非常に太い地下茎が伸びており、
その地下茎からたけのこが生えているのです。
もちろん竹林には竹が何千本もあるわけですから、
地中はこのような地下茎が張り巡らされているようなものなのです。
つまり、そのような状況の中、
専用道具であるホリで地下茎とたけのこの境目を切断して掘り出す必要があるのです。
もちろんこれは目に見えているところで行われるのではなく、
次の写真のように地中の目に見えないところで行われます。
これは熟練の技が必要です。
土の中にあるたけのこがどちらに向いて生えているのかを見誤ってホリを入れてしまうと、
当然たけのこに傷がついてしまいます。
この撮影をした日のたけのこ掘りでも、
地下茎が複雑に絡まった場所やたけのこが地中で密集した場所での掘り作業が何度もありました。
たけのこ掘りを整理すると次のような流れです。
今回はあまり解説していませんが、
そもそも美味しいたけのこを育成するため、そしてたけのこ掘りをスムーズ行うためには、
竹林の育成が必要です。
※この辺りの詳細は、その時期になった際に取材を行った上で解説させていただきます。
そして、ホリをたけのことブチ(地下茎)の間に入れます。
これを行う際に他の竹などの地下茎が邪魔をするケースが非常に多いのです。
そしてブチとたけのこの間に差し込むことができれば、
テコの原理でたけのこをグイッと掘り出します。
このようにしてたけのこ掘りは行われているのです。
文章では伝わりきらない部分があるかと思いますので、
詳細はこちらの動画をご覧ください。
この記事を読んでいただき、
一通り流れを把握した上で見ていただけると非常に本来のたけのこ掘りが理解しやすいかと思います。
たけのこ掘りの解説動画
【京たけのこ伝統栽培】
以上が日本一のたけのこ名産地である京都西山のたけのこ掘りです。
次回もお楽しみに★
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